【受験レポート】IPA高度試験のCBTを初めて受けてみた|科目A2編
- 試験
- ネットワークスペシャリスト試験
- 結果・スコア
- 科目A2 76点(試験終了後に画面で表示)
こんにちは、DigiQual(デジクオ)編集部です。
編集部メンバーが、ネットワークスペシャリスト試験の科目A2をCBT方式で受けてきました。IPAの高度試験をCBTで受けるのは、今回が初めてです。
受験後に「マイページで点数を見たいのに、どこにあるかわからない」とつまずいたので、まずはその解決方法からお伝えします。そのあとで、「紙の試験とどう違うの?」「持ち物は?」「会場は取れるの?」といった疑問に答えるため、申込みから試験が終わるまでの体験をそのまままとめました。
※ここに書いているのは、編集部メンバーが受けた1つのテストセンターでの体験です。受付の流れや配られるものは、センターによって違う可能性があります。最新の情報は必ずIPAの公式サイトで確認してください。
この記事でわかること
- 点数を見るのはどのマイページ?(2つのマイページの見分け方)
- 申込み、持ち物、当日の受付の流れ
- 試験画面でできること・できないこと
- 試験直後に点数がわかるしくみ
- この記事は、IPAの高度試験、AWS認定、Python、ORACLE MASTERなど、IT資格を10個以上取得しているデジクオ編集部が確認しています
【まず知っておきたい】IPAのマイページは2つある:申込みも点数もCBT用で
試験後、マイページで点数を見ようとしたところ、編集部メンバーはかなり迷いました。「点数はマイページで確認できる」と案内されているのに、どこにあるのかわからない……。同じように困っている人も多いと思うので、最初にまとめておきます。
ポイントは、IPAのマイページが2つあることです。(くわしくは「申込みも点数確認も「どのマイページ?」で迷わないために」でも解説しています)
| CBT用の受験者マイページ | これまでのマイページ | |
|---|---|---|
| ログイン画面の青い帯のタイトル | 令和8年度 応用情報技術者試験、高度試験及び情報処理安全確保支援士試験 | 情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 |
| 主な用途 | 令和8年度の応用情報・高度試験・支援士試験(CBT)の申込みと結果 | SG・FEの申込み、合格証明書の交付申請、紙の試験(PBT)時代の申込みなど |
| URL | itee-r8cbt.ipa.go.jp | itee.ipa.go.jp |
この2つは利用者IDとパスワードが共通なので、どちらにも同じようにログインできてしまいます。ログイン画面もそっくりで、どちらのメニューにも「受験結果一覧」があります。令和8年度CBTの申込みも点数の確認も、CBT用の受験者マイページで行います。
検索から入ると「これまでのマイページ」に着く
特に注意したいのが、Googleで「IPA」と検索したときに出てくる「ログイン」のリンクです。これはこれまでのマイページにつながります。IPAも、これまでのマイページのお知らせ(2026年10月6日)で次のように案内しています。
令和8年度応用情報技術者試験、高度試験及び情報処理安全確保支援士試験の申込については「令和8年度 応用情報技術者試験、高度試験及び情報処理安全確保支援士試験」のマイページからお申し込みしてください。このマイページからはお申込みできません。
なお、利用者ID及びパスワードはこのマイページと共通です。
点数を確認する手順
- CBT用の受験者マイページにログイン
- 「マイページメニュー」の「受験結果一覧」を開く
- 受験した試験の行にある「結果詳細」ボタンを押す
- 「受験結果」の欄に、科目ごとの得点が表示される
結果詳細の画面では、科目A-1・A-2・B-1・B-2の得点が並んで表示されます。科目A-1が免除の場合は、得点欄が「***.**点」になっていました。合格発表前なので、試験結果の欄は「結果公開前」となっています。
画面には、満点と基準点も書かれていました。
- 科目A-1・A-2・B-1・B-2:いずれも満点100点、基準点60%以上
- 4つすべてが基準を満たすと合格
- 科目A-1かA-2が基準点に届かない場合、科目B-1・B-2の得点は表示されない
- 科目B-1が基準点に届かない場合、科目B-2の得点は表示されない
先に結論:紙の試験からの主な変更点
| 項目 | 紙の試験(これまで) | CBT(今回の体験) |
|---|---|---|
| 申込み | 試験日は年1回で固定 | IPAのサイトでセンター・日時を選んで予約 |
| 持ち物 | 受験票(証明写真つき)、筆記用具、時計など | 顔写真つきの身分証のみ |
| メモ | 問題冊子に書き込み | 入室時にメモ用紙1枚と筆記用具が配られる(終了後に回収)+画面上のメモ・マーカー |
| 時間の確認 | 時計を持参 | 画面右上に残り時間を表示 |
| 見直し | 冊子をめくって確認 | 「あとで確認する」ボタンと一覧ページ |
| 結果 | 後日発表 | 科目A群は終了後すぐ画面に点数が表示、あとでマイページでも確認可(科目B群は画面表示なし) |
| 午前/午後 | 同じ日に続けて受験 | 科目A2と科目Bを別の日に受験できる |
申込み:センターも日時もIPAのサイトで完結
申込みはIPAのサイトから行いました。受験するテストセンターと日時の選択まで、すべてサイト上でできます。
今回は、科目A2と科目Bの両方を、申込みのときにまとめて予約しました。
会場の空き状況は?
申込みの時点で、テストセンターの空きはだいぶ少なくなっていました。予約はできるだけ早めがおすすめです。
ただ、心配していたほどは埋まっていませんでした。
紙の試験のころは、1つの会場だけでもものすごい人数が受験していました。CBTになるとセンターの席数は限られますし、ほかのベンダー資格の受験者もいます。「本当に予約できるの?」と心配していましたが、日時にこだわらなければ、受験はできそうという印象です。
とはいえ、
- 都市部のセンターほど埋まっている印象
- 地方では、受けられるセンター自体が少ないこともある
ので、どちらにしても早めに予約しておくに越したことはありません。
持ち物:顔写真つきの身分証1点だけ
いちばん不安だったのが持ち物です。
紙の試験では、受験票(証明写真の貼り付けが必須)、筆記用具、時計など、いろいろ準備が必要でした。
ところがCBTでは、必要なのは顔写真つきの身分証だけでした。
編集部メンバーは念のため運転免許証とマイナンバーカードの両方を持っていき、受付では運転免許証を見せました。チェックは、受付の方に顔を確認されるだけでした。
補足:本人確認書類の条件(公式の案内より)
IPAの案内では、本人確認書類は必須で、当日に有効な書類を提示できない場合は「いかなる理由でも受験できません」とされています。なお、受験票は送付されません。
使える書類の種類と条件は、試験を運営する株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズのページにまとめられています。主なポイントは次のとおりです。
- 顔写真付きの証明書が1点あればOK(パスポート、運転免許証、マイナンバーカード、在留カードなど)
- 条件を満たす社員証・学生証も使える(スマホアプリなどの電子社員証・電子学生証は不可)
- 提示時点で有効な原本に限る(コピーは不可)
- 証明書の氏名が、申込み時の登録情報と一致している必要がある(結婚などで姓が変わった場合は、登録した姓が書かれた書類を持参)
- 写真が汚れている・不鮮明、氏名や有効期限が読み取れない場合は受験できない
社員証や学生証を使う場合は細かい条件があるので、必ず公式ページで確認してください。
当日の受付:15分前に着いたら、すぐ受験できた
案内では、受付は試験開始の30分前から、集合は15分前とされていました。
15分前に着いたところ、受付で「すぐ受験できます」と言われました(これもセンターによるかもしれません)。早めに着けば、待ち時間なしで始められることもあるようです。
受付の流れは次のとおりです。
- 身分証を見せて、本人確認
- ログイン情報シートの内容に同意して署名
- メモ用紙1枚とペンを受け取る
- 荷物をロッカーに預ける
うれしかった「紙とペン」
ここが今回いちばんうれしかったポイントです。
これまでいろいろなCBT試験を受けてきましたが、紙とペンを渡されたのは初めてでした。
ほかのCBT試験では、ボードと黒マーカーを渡されることが多いです。黒マーカーは太くて書きにくいですし、インクが出なくなったときに試験監督の方を呼ぶのも気が引けるんですよね……。普段の勉強と同じように書けるのは、とても助かりました。
補足: これはセンター独自の対応ではなく、IPAが決めたものです。「手書きでメモを取りたい」という要望が多かったことから、試験室への入室時にメモ用紙1枚と筆記用具を配布することになりました(2026年9月17日発表、後期試験も同じ)。メモ用紙は試験室の外に持ち出せず、試験終了後にすべて回収されます。持ち出しや写真撮影など、試験問題の漏洩とみなされる行為があると失格になるので注意してください。なお、公式の案内では、配られる筆記用具は「ボールペン」とされています。
試験室に持ち込んだもの
試験室に持って入ったのは、次のものだけです。
- ログイン情報シート(ログインIDとパスワードが書いてある)
- 渡された紙とペン
- 身分証(運転免許証)
- ロッカーの鍵
試験画面:最初に操作の練習ができる
席に着いたら、ログイン情報シートに書いてあるログインIDとパスワードを入力して、試験画面に進みます。なお、試験開始前にログイン情報シートやメモ用紙に書き込みをすると受験できなくなるので、注意してください。
いきなり本番が始まるわけではなく、最初に操作のトレーニングがあります。実際に画面を触りながら操作方法を確認できるので、CBTが初めての人でも安心です。
画面でできること
トレーニングで確認できた主な機能はこちらです。
- 画面上でメモが取れる(マーカーも引ける)
- 画面の拡大・縮小ができる
- 問題冊子の最初にあった共通の説明ページ(論理回路の図記号などが載っていた、あのページです)は、ボタンを押すと表示できる
ちなみに、その説明ページは試験中に一度も見ませんでした。紙の試験のときも同じでしたが……。
「あとで確認する」ボタンと一覧ページ
操作トレーニングが終わったら、いよいよ本番です。
本番の画面には「あとで確認する」ボタンがあり、自信がない問題にチェックを付けておけます。
さらに一覧ページでは、各問題が
- あとで確認する
- 回答済み
- 回答なし
のどれなのかがひと目でわかるようになっていました。最後の見直しで、答え忘れやチェックした問題にすぐ戻れるのは便利です。
ほかのCBTとの違い:選択肢に斜線は引けない
Javaなどのベンダー試験のCBTでは、「これは違う」と思った選択肢に斜線を付けられる画面がありました。消去法で解くときに便利で、編集部メンバーのお気に入り機能だったのですが、IPAの試験画面にはありませんでした。消去法を使いたい人は、渡された紙にメモしておくとよさそうです。
残り時間は右上に表示
制限時間(残り時間)は、画面の右上に表示されていました。腕時計を持ち込まなくても、時間の確認には困りません。
画面のメモ・マーカー機能
画面上のメモやマーカーは、今回の科目A2では使いませんでした(紙があったため)。ただ、問題文が長い科目B、特に論述式の試験では役に立ちそうです。
試験の感想:紙があるのは本当にありがたい
試験問題は非公開で、受験者規約には次のように書かれています。
試験問題の全部又は一部(試験問題中の文言に限らず、出題内容を示唆する表現も含む)を第三者に開示(漏洩)しないこと
なお、試験問題は著作権法で保護されています。出題に関するSNSへの投稿、インターネット掲示板への書込みなどについても、上記の開示(漏洩)とみなす場合がありますので、くれぐれもご注意ください。
開示した場合は損害賠償請求などの措置が取られることもあるとされています。そのため、この記事でも問題の中身にはふれないでおきます。受験した方は、SNSなどで感想を書くときにも気をつけてください。
全体の感想としては、やはり紙とペンがあったのが大きかったです。アナログで書きながら考えたいタイプの人には、とてもうれしい環境だと思います。
試験の終わり方:点数がその場でわかる
試験は、時間いっぱいまで待たなくても、自分で「終了」を押して終えられます。
そして驚いたのが、終了するとその場で点数が表示されること。紙の試験では結果発表までずっとそわそわしていたので、これは大きな変化です。
編集部メンバーの結果は76点でした。基準点は60点なので、ひとまずクリアです。とはいえ、余裕があるとは言えない点数で、正直ヒヤッとしました。

CBT用マイページの「結果詳細」画面(受験番号は編集部で隠しています)
参考:どれくらい対策して76点だったか
点数だけだと参考にしにくいので、対策の量も書いておきます。編集部メンバーは、科目A2の対策として「過去問道場」で過去8年分の問題を解いていました。
過去問を8年分やりこんで76点、基準点60点に対して16点の余裕、というのが今回の結果です。過去問の演習だけでも基準点は十分ねらえますが、「8年分やったから楽勝」というほどの余裕ではありませんでした。これから受ける方は、過去問は8年分以上を目安に、間違えた問題を解き直しておくと安心だと思います。
補足:結果の確認方法(公式の案内より)
- 科目A群:試験終了後、試験画面に点数が表示されます。試験終了の2〜3時間後以降は、マイページでも確認できます。
- 科目B群:試験画面には表示されません。マイページでの成績照会は2027年1月ごろ開始予定です。
- 合格発表:2027年2月ごろ予定
マイページで点数を確認する方法は、記事の最初の「マイページは2つある」で詳しく紹介しています。
退室までの流れ
今回のセンターでは、次の流れで終わりました(このあたりもセンターによって違うと思います)。
- 画面からログアウト
- 試験室を出る
- 受付で「終わりました」と伝える
ほかの試験では、受験後に結果が書かれた紙をもらえたこともありましたが、今回は何もありませんでした。受付の方に「点数は見ましたか?」と聞かれ、「はい」と答えると「こちらからお渡しするものはないので、これで終了です」とのこと。点数はあとからマイページでも確認できますが、終了直後の画面でもしっかり見ておきましょう。
A2とBが分かれたことのメリット
今回いちばん「よくなった」と感じたのがここです。
これまでの紙の試験は、午前と午後を1日で続けて受ける形でした。そのため、
- 午前があまり解けないと、気持ちが落ちたまま午後に入ってしまう
- 本当は午後の対策をしたいのに、直前まで午前の勉強もしないといけない
- そもそも1日の試験時間が長くて、とにかく疲れる
という悩みがありました。
科目A2と科目Bを別の日に受けられるようになったことで、A2を終えてから、科目Bの対策に集中できます。長時間の試験でぐったりすることもありません。受験者にとっては、かなりうれしい変化だと思います。
まとめ:これから受ける人へのチェックリスト
- 申込みも点数確認も「令和8年度 応用情報技術者試験、高度試験及び情報処理安全確保支援士試験」のマイページ(CBT用)で。Google検索の「ログイン」は別のマイページなので注意
- センター・日時までサイト上で選べる
- 科目A2と科目Bは同時に予約できる
- 予約は早めに(特に都市部・会場が少ない地域)
- 持ち物は顔写真つきの身分証(有効な原本1点、登録情報と同じ氏名)。条件は事前に公式ページで確認
- 受付は試験開始の30分前から、集合は15分前。早めに着くとすぐ受けられることも
- 試験画面では最初に操作トレーニングがある
- 「あとで確認する」と一覧ページで見直しがしやすい
- 選択肢に斜線を引く機能はないので、消去法は紙を使う
- 科目A群は終了後すぐ画面に点数が出る。あとでCBT用マイページの「受験結果一覧」→「結果詳細」でも確認できる
- 試験問題は非公開。SNSなどで出題内容にふれない
初めてのCBTでも、事前に流れがわかっていればそれほど身構えなくて大丈夫です。これから受験する方の参考になればうれしいです。
科目Bを受けたら、またレポートします。
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